ポケモンのあれ

ポケモンのあれです

サマヨクチートスイッチ雨トリパ

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USUMシーズン10WCSレート最終一位。

(TNたなかことは)


特別ギミックもなければ相性補完が優れているわけでもないがなんだか仲の良さそうなサマヨールクチートトリックルーム展開と、非トリル下でわかりやすい制圧力を誇るペリッパー+ルンパッパによる役割集中の押し付けの単純な組み合わせ。

トリパは高速ギミックを交えたスイッチの形が一番強いという持論に基づき、試行錯誤を経て結局クチートとシンプルな相性補完が取れている雨にたどり着くことに。これだけで大抵の相手へはぶつかっていけるので、残りの二枠は基本選出ではどうしても対処が難しい相手への穴埋めへ徹した。

 

f:id:AzarashiPhilosophy:20180710192610p:plainペリッパー@こだわりメガネ あめふらし

167(252)-×-120-161(252)-91(4)-85

HC極振り

Wダメージ雨なみのりでH145-D95カプ・コケコが高乱数一発(ルンパッパのねこだましと合わせて確定)

ぼうふうでH218-D102トリトドン、H181-D136ナットレイ、H177-D150カプ・レヒレが確定二発

雨ねっとうでH202-D110ガオガエン@とつげきチョッキが高乱数一発

A194メガガルーラのおやこあいすてみタックル確定耐え

C167ジャラランガのWダメージブレイジングソウルビート高乱数耐え

C244メガゲンガーヘドロばくだん確定耐え

 

雨展開の始動員であると共にトリル下での高火力アタッカーを兼ねる重要な一体。先発の高速ギミックにも後続の一掃にも適しているスイッチトリパにとってとても理想的なポケモン

トリル下、非トリル下両方での行動を考慮しすばやさは捨てて耐久振り。おいかぜも必要ないので火力増強のこだわりメガネ。まもれないのは痛かったが、受けに来る大抵の相手を二発で沈める火力を誇る三種類の一致技をガンガン押し付けられれば試合が簡単に終わるので、長期戦を避けたいこの構築においては正解だった。最近のメガボーマンダはルンパッパのれいとうビームを耐えて舞ってくるので、あまりこだわりたくはないが仕留めるためにれいとうビームなみのりの枠はいささか迷走したが、他に候補といえばとんぼがえり、めざめるパワーいわ、でんこうせっか、あまごいととても打つビジョンの見えないものばかりだったので、素直に通ればダメージを大量に稼げる全体技に落ち着いた。

きあいのタスキが一般的なほどの耐久のポケモンだが、それでもしっかり割けばそこそこの威力の一致等倍なら耐えてくれるようになる。

基本的に先発率が高いゆえに行動回数が多いので当然だが、この構築で一番の活躍を見せてくれた。後発のトリル展開でもしっかり仕事をまっとうしてくれるので、落ちるまで雑に暴れるのもいいが体力を温存してサマヨールに引いて場が整ってからの再臨も。残雨ターンの確認も大切。

すばやさのラインは微妙なところで各々思うところがあるだろうが個人的な見解は後述。

 

f:id:AzarashiPhilosophy:20180710195813p:plainルンパッパ@ミズZ すいすい

156(4)-×-90-156(252)-120-122(252)

CS極振り 準速

調整先は特になし ダメージ計算は割愛

 

テンプレートなルンパッパ。記号的なわかりやすさが頭の中での戦術の組み立てやすさに直結するので特に奇をてらう必要もなし。まもるを入れてもよかったがハイドロポンプを外してランドロスに生き残られても困るのでれいとうビーム

結局雑にミズZ撃ち逃げが一番強い。

 

f:id:AzarashiPhilosophy:20180710201918p:plainサマヨール@しんかのきせき おみとおし

147(252)-×-163(100)-×-187(156)-27

C194サザンドラあくのはどうZ高乱数耐え

C211メガリザードンYのてだすけ晴れオーバーヒート高乱数耐え

C156ルンパッパの雨ハイドロポンプZ+C161ペリッパーの雨ねっとう高乱数耐え

A197メガメタグロスのかたいツメアイアンヘッド+C147カプ・コケコのEF10まんボルトZ高乱数耐え

最遅

 

もはやサザンドラは絶滅してしまっているが一応の目安として。調整時(SM時代)には多かったし今更いじってダメージ感覚狂っても嫌なので。

同条件で比べればポリゴン2の方がわずかに耐久が上だが、こちらは攻撃性能を捨てて耐久に注げるので実際的にはサマヨールの方が硬い。

他のトリル始動員と比較してこいつの一番の強みはカビゴンモロバレルを下回るすばやさからのちょうはつ。起点を避けられたりトリルメタの暴走を防げるのはとても偉く、こちらよりも遅い連中が固まった鈍足トリパに対してトリルを張らせない戦いを望む際にも無理なく役立った非常に頼もしい技。ターンが限られているトリル戦術において相手のまもるを一時的に使えなくして制限時間内に確実に仕留める動きや、処理が面倒なギルガルドクチートのふいうちで倒せるようになったりと良いこと尽くめであった。

良くも悪くも安定した削り打点であるナイトヘッドに加え、いたみわけも優秀。倒れない限り相手を削って回復できるので、落とされはしないが大幅に削ってくるリザードンなどはむしろ歓迎するほど。

そのゾンビ性能により二度目のトリルを狙うことは難しくなく、ポリゴン2クレセリアにも劣らない。

トリックルームを使えるやつがもう一体いるが基本的にはこちらで行う。

 

f:id:AzarashiPhilosophy:20180710205218p:plainクチート@クチートナイト いかく→ちからもち

157(252)-172(252)-145-×-116(4)-70 ※メガ時

HA極振り

調整先は特になし

 

構築の軸であり安定し非常にパワーのあるトリルエース。単体性能も高く雨とも相性良好ですべての試合に選出。

基本的に後発で、トリックルームで場が整い次第相手を破壊していく。

トリルを張ってまでメインウェポンを外してもいられないのでアイアンヘッド、ふいうちは確定。かなり立ち回りに余裕もないのでまもるも外せない。

ルンパッパ以外にまともな耐久水への打点がないのに加えこちらから雨を降らして相手を強化させてしまうのでかみなりパンチも候補に挙がったが、エレキフィールドでもない限り一撃では落とせないし地道に削っていくしかないので、四つ目の技は怯みも期待できるいわなだれに。これはこれでリザードンやサンダーなどを仕留められるしクセのない全体技としても優秀。

この構築唯一のまもる持ち。トリルが切れても戦えるスペックを有しているので大事に扱っていきたい。

ここまでが基本選出。

 

f:id:AzarashiPhilosophy:20180710211338p:plainガオガエン@とつげきチョッキ いかく

202(252)-183(252)-110-×-111(4)-80

HA極振り

調整先は特になし

 

上記四体の基本選出ではギルガルド入りのメガリザードンY構築がとても辛いので、このポケモンでサポートをしつつ初手からトリックルームを決めていくプランになる。

これもかなり一般的な構成。役割対象にしっかりと強く出ていけるようにとつげきチョッキだが、混乱木の実でも問題なし。要するに好みによる誤差。

殴れるサポート要員ということで、トリル下でもお荷物にならないよう攻撃は振り切り。相手の晴れに便乗して暴れるだけでもかなり嫌なはず。

 

f:id:AzarashiPhilosophy:20180710212702p:plainミミッキュ@ゴーストZ ばけのかわ

162(252)-156(252)-101(4)-×-125-116

HA極振り

ゴーストZでH167-B170ギルガルドが146~174ダメージ

いかく込みゴーストZでH167-B100メガゲンガーが確定一発

H151-B145+1↑ジャラランガがじゃれつくで高乱数一発

 

ジャラランガを考えて二枚目のフェアリーにしたかった枠。さらに晴れにより雨展開を妨害し、ねこだましが効かずサマヨールを一撃で破壊してくるメガリザードンYシャドーボールZギルガルドの並びがどうしても基本選出では無理なので、強引に補完として入ってきたポケモン。ゆえに単体性能も汎用性も充分とは言えず、選出にはしっかりと気をつけていきたい駒。

哀しいことにシャドークローの威力が低すぎてゴーストZではギルガルドがほぼ落とせなく、ガオガエンで攻撃を重ねる必要がある。しかしそれがなくても大幅に削ってしまえばどうとでもなるのだし、ゲンガエン系統にも出していけるようにZを持たせることに。

上手い具合にギルガルドを殴れ、ブレイジングソウルビート耐性を持ちつつトリックルームまで覚えられるので割と綺麗にハマっているように見えるが、やはり数値が低すぎて必要以上の仕事は持たせられない。

ジャラランガを仕留めるためにもじゃれつくは外せず、残った一枠には単体性能を高めるまもる、かげうち、つるぎのまいなども考えたが、ここまで来てラッキーに負けてもつまらないのでのろいを仕込むことに。これで対ラッキーはマジックガードスキルスワップ成功を阻止することだけを考えればよく、こいつ自身トリックルームが使えるので相手のマジックガード持ちのすばやさに合わせて柔軟に場を整え、さっさと潰してしまえば負ける要素は特になくなる。

選出率は一番低いが足りない部分を補完してくれて他のフェアリー、例えばカプ系ではかなえられなかったことを実現してくれたポケモン

 

 

基本選出

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リザードン

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ギルガルド入りリザードン

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対ゲンガー ガオガエン ジャラランガ カプ・ブルル(+ピッピ マリルリ)

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すばやさについて

トリックルーム構築にも関わらずトリル下での行動を想定したサマヨール以外の四体はすばやさを落としていない。これはこの四体がトリパの中では割と中速に位置しており、落としたところで下には下がいてとても追いつけない。そういったいわゆる鈍足連中にはトリルを張らせない、張られても解除して戦うことを心がけないと勝てないからで、その場合すばやさ下降はなんの意味もないからである。

あと大抵のクチートは最遅なので、ミラーが発生した際にすばやさ関係をわかりやすくする、というのもある。ガオガエンは最遅から101ほどまで伸ばしたやつまでと多様であるし、ペリッパーも落としたところでバンギラスユキノオーには種族値上遅さでは敵わないので、無理に付き合っても仕方ないし揃って全員無補正無振りで設定した。

 

平均種族値476、まもる持ち一体という振り返ってみればかなり怪しげな構築だが、これでも不思議と勝ててきたし使っていて楽しかった。

1700から始めて1927まで40勝8敗。この負けのうちのほとんどが自分のプレイングや選出の至らなさだったので、構築自体の完成度は悪くないのかなあと。


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供養。